Johnk Wrayと巡るロッキン★ワンマンバンドの世界
text by Johnk Wray
Johnk Wray監修”I WANNA DO ALL BY MYSELF!! ROCKIN’ ONE MAN BANDS mix tape”はこちら
Hi! ニッポンノミナサーン、コンニチハ!ワタスハJohnk Wrayデス!
この度はin the middleに寄稿させていただくという事で、流暢な日本語でお話しさせていただきたいと思います。ヨロスクお願いします!
今回は某TV番組ぽいですが、「Johnk Wrayと巡るロッキン★ワンマンバンドの世界」というとテーマで、まずは私Johnk Wrayの自己紹介を軽く混ぜながら進めさせていただきます。
私Johnkは、ロックギターリストの先駆者Link Wray(1929-2005)の曲を弾きながら足でドラムを踏み鳴らすという、言わばワンマンバンドプレイヤーであります。
あと出身地はNorth Kということになってまして、まあつまりノースコリアなんですが、これはただふざけてる訳ではなく、実際にあったLink Wray朝鮮戦争出兵説を基に、私のマネージャーのJohnny Trash氏が提唱する新仮説、「Link Wray実は朝鮮半島でやらかしてた説」に起因します。
実はLink Wrayは1950年代初頭の朝鮮戦争時に、陸軍に入隊して朝鮮半島に行ってるんですが、過酷を極める戦いの中で体調を崩してしまい、結核を発症して病院に入院してしまうんです。
そこで出会った看護婦の朝鮮人女性と、いい感じになってデキてしまうのですが、彼は米国へ帰国してしまい、女性は戦火の混乱の中で行方知れずとなるのでした。
ただしっかりと子種は植え付けられていたようで、North Kの地で芽を育んでいき、後にLink Wrayの血を受け継ぐ、ロックンローラー工作員Johnk Wrayとして日本へやって来た。
それがJohnkの生い立ちなのですが、やはりちょっとふざけてます?よね。すみません…
このようにワンマンバンドマンには、ちょっと信じがたい逸話を持ってたり、それがヴィジュアルから垣間見えたりする人が多くて、このジャンルの面白いところでもあります。
例えばBob Log IIIは子供の頃にボートで事故に遭い右手を失うが、代わりに猿の足を移植して超高速ブルーススライドギター奏法を手にしたとか、類人猿姿のO Lendario Chucrobillymanはジャングルで生まれ育ったとかね。
Dead Elvisは見た目から、亡くなったエルビスが夜な夜な墓から這い出てきてロックンロールを掻き鳴らすというストーリーが想像できると思います。
この様な突飛な逸話があったり、世間から逸脱した変わり者といったワンマンバンドのイメージは、ワンマンバンドの代名詞ともいえるHasil Adkins(1937-2005)が持つ数々の逸話やアウトサイダーな存在感が、自然とその後のワンマンバンドマン達にも刷り込まれていったからなのかもしれないです。
ここで、一体ワンマンバンドとは何?という方の為に簡単な説明をしましょう。
定義としてはひとりで複数の楽器を演奏することをいいます。というとハーモニカとギターとかでも定義に当てはまってしまうのですが、あまりにもありきたりなので、基本的にはフット操作でバスドラム、スネア、シンバル(ハイハット)を踏み鳴らし、上半身でギター、鍵盤などを弾くスタイルが世間的に認知されたスタイルでしょう。
また大道芸人で背中にドラムを背負ってギターを弾いている方もいますが、今回はロッキンなワンマンバンドについて書きたいので省かさせていただこうかと思います。
では、ワンマンバンドの歴史とプレイヤーを私なりに辿っていきたいと思います。まずHasil Adkinsよりずっと以前の20世紀初頭頃、黒人霊歌から段々とブルースが形を成していき、バスキングをするブルースマンなどが現れ始めたのがワンマンバンドのきっかけでしょう。
当初はギターを弾きながら木の箱を踏んだり、スーツケースを蹴飛ばしたりしてリズムをとってたのかもしれません。あとその頃にフットペダルの発明があったのと、ジャズバンドなどの流行に伴ってドラムセットが流通するようになり、ブルースマン達の中にもバスドラムとペダル、シンバルを入手し利用する人達が出てきたようです。
記録として残っている最初にワンマンバンドとしての録音は、1924年でDaddy Stovepipe(1867-1963)というブルースマンといわれています。
1940年代後半になるとDoctor Ross(1925-1993)やJoe Hill Lewis(1921-1957)といったブルースマンが、ワンマンバンドスタイルで活躍し始めて録音も多く残しています。聴いてみると確かにワンマンバンド的なドラムが聞きとれたりして興味深いです。
他にもフットペダルでベースを弾く”フットデラ”という装置を開発したワンマンバンドJesse Fuller(1896-1976)も多くの録音を残しています。
また、ブルースやフォークを軸としながらも、エレキバンジョーを弾きドラムを踏み鳴らすスタイルで、他に類がないような独特な音楽を展開し、1970年代頃まで長く活躍してアウトサイダーミュージシャンとしても知名度を得たAbner Jay(1921-1993)もこの頃から活動を始めています。
一方、カントリーウェスタンやビルビリー界隈にもワンマンバンドは浸透していき、1940〜50年代初頭には多くのワンマンバンドが活動していたようです。
中でも特筆すべきは、牛の頭蓋骨ギターや便座ギターなどを使用し演奏するという、その後のHasilやBob Logに通ずるキテレツ&トラッシュな発想をもっていたJoe Barrick(1922-????)が活躍したことでしょう。Hasil Adkins爆誕の土壌は1950年代中頃にはしっかり肥えていたといえますね。
因みに、現代でも1940〜50年代頃のヒルビリースタイルのワンマンバンドを彷彿とさせてくれるのが、日本のRockin Enockyさんのワンマンバンドですね、必見です。
“1956年、アメリカがロックンロールを生み出そうとしていた時、ひとりの男が既にそれを殺そうとしていた。”
これはNorton RecordsがHasil Adikinsを売り出した時の謳い文句で、私は正にその通りな最高のコメントだと思っています。
Hank Williams とケンタッキーフライドチキンのColonel Sanders が自身のヒーローであったウエストバージニアのど田舎に住む青年Hasilは、1950年打半ば突如登場したElvis Presleyなどロックンロールミュージシャンに刺激を受け、直ぐさま自身でもロックンロールをやり始めるのですが、ただひとつ勘違いをしていて、彼はレコードなどにクレジットされている人、つまり歌手とかが1人で全ての楽器を演奏していると思ってしまい、必然的にワンマンバンドという茨の道を突き進んでいってしまうのであります。初めは楽器もなかったので、洗面器と有刺鉄線でギターを作ったなんて逸話もあります。
そして何故か家族の小屋にレコーダーがあったことから、かなりトラッシュな演奏と録音状態で宅録をしまくっていき、各地のレーベルにデモを送りまくるという、今でいう宅録インディミュージシャンの先駆け的なことをしながら、1960年代以降コンスタントにシングルをリリースを続けていくこととなります。
ただチキンやホットドッグとか、また女性とのアレに関する歌が多かったり、曲調も当時には理解しづらいトラッシュなロックンロールやカントリーであったため、一般的に受け入れられることなくローカルなミュージシャンとして活動を続けます。
その後Hasilは、ガレージやサイコビリーというシーンが徐々に世界に広まり始めていた1980年頃にはサイコビリーの父としてその界隈のマニア達に徐々に存在が知れわたり、The Crampsが満を持して ”Goo Goo Muck”のカップリングとしてHasilの”She Said”のカバーをリリースしたことにより、世界中にその名が知らしめられることとなります。
その後Norton RecordsがHasilのレコードをリリースしていったことと、女癖の悪さが原因でショットガンで撃ち合うとか、歴代の大統領に自身のレコードを送りつけるとか、1日に2ガロン(7.5リットル!)のコーヒーを飲むなどの逸話も相まって、世界中に熱狂的なファン層を生み出したのでした。
それまでのワンマンバンドは、生粋のブルースやカントリーを演奏するミュージシャンのスタイルのひとつでしたが、Hasilの存在が世界に知れ渡ってからは、パンクで育った世代が加わっていき、1990年代に入るとトラッシュなブルースやガレージパンク、lo-fiなど様々なスタイルのワンマンバンドが増え新時代の幕開けとなるのです。
さて、ここでワンマンバンドを自身でやってみたいと思ってる方に、ワンマンバンドの魅力的な部分を少しお話ししましょう。
まずは自分のペースで、自分の思ったアイデアを誰からも咎められるらことなく出来るというのが1番の魅力的な部分ではないでしょうか。それゆえに自分の個性が良くも悪くもモロに出てしまいますが、オリジナリティを出したい人にはうってつけではあります。
ドラムキットの組み合わせを考えるのも面白いところで、バスドラ、スネア、ハイハット、ストンプボックス(踏むと打楽器の音がするエフェクター)などをどう組み合わせるか考えたり、ルーパーやリズムマシンを取り入れてみたり、最近流通しているFarmer Foot drumsというワンマンバンド専用のドラムキットを使うも良しと、やり方は自由です。そして足技とかのスキルを磨きたくなったりして、どんどんワンマンバンド沼にハマっていくのが楽しさの醍醐味です。
あまり演奏に自信がなくても「俺、トラッシュだから!」という魔法のキーワードで押し切ることもできます。
では1990年代以降のワンマンバンドの流れや私の推しワンマンバンドプレイヤー達をご紹介していきたいと思います。
まずヨーロッパからローンレンジャーの様なアイマスクを付けたヒルビリーワンマンバンドThee Mysterious Asthmatic Avengers、ルチャ・リブレのレスラー姿の覆面ワンマンバンドLightning Beat-manなどが、Hasilのトラッシュさを2倍増しにしたようなイカレ具合なキャラを発揮しシーンに登場。
しばらくするとアメリカでは、数々のガレージパンクバンドを渡り歩いたロッカーKing Louie(1973-2022)やJohn Schooleyがワンマンバンドを始めたり、既に人気を博していたブルースデュオDoo RagのメンバーBob Log III(1969-)が、電話の受話器をジェットヘルメットにカスタムし被り、ジャンプスーツという超イカレてる姿で登場し、さらにシーンを盛り上げていきます。
Bob Logは超高速トラッシュブルースで話題となり、また女性客を膝に乗せて演奏したり、ゴムボートでフロアに飛び込んだりとライブパフォーマンスも見応え充分、元々ワンマンバンドとしての演奏は格別な上に、リズムマシンを駆使して終始ノリのあるショウを行ない、一般的なロックリスナーにも知名度がある為、Hasil亡き後のワンマンバンドの代名詞的ともいえる存在ではないかと思います。
この様に、マスクや被りものスタイルが多いのがワンマンバンドあるあるな訳ですが、覆面や変装により、ワンマンバンドの滑稽さやトラッシュ、ミステリアスといった感じが一層増長され、ワンマンバンドには欠かせない要素のひとつともいえます。
現在でもO Lendario Chucrobillyman(類人猿)、Dead Elvis(腐敗したElvis)、The Fly And His One Man Garbage (ハエ男)、Hombre Lobo International(狼男)、Monstruo Azul One Man Band(半魚人)、The Amazing One Man Band(ルチャマスク)、Black Voodoo One Man Band(頭蓋骨)、Vurro(牛の頭蓋骨)などなど多くのモンスター達が活躍しております。
ガレージ系然り、覆面ワンマンバンドはトラッシュなブルース、ガレージといった演奏スタイルが多いのですが、一方でワンマンバンドの演奏面、技術面でのさらなる可能性を追求していった器用なスタイルの演者も現れます。
1990年代後半頃にはフット操作ギターを操りながらバンジョーを弾いてブルーグラスやカントリーを演奏してバスキングするRoyer’s One Man Band。
ギターや、他にもキーボードやアコーディオンなど鍵盤楽器を弾きながらドラムを叩き、60’sガレージからポストパンク的なサウンドまでいろいろ演奏するLonesome Organistなどが活躍します。
とくに後者の影響は、後の超絶テクワンマンバンドKing Automaticや日本のTucker氏等に受け継いがれてるのかなと感じています。
同じ頃もうひとり鍵盤弾きで注目すべきなのがQuintron(1967-)。彼は車のボディにハモンドオルガンをカスタムし、ハイハットやシンバルを叩きながら演奏します。
サウンド的にはスペイシーでトランス感溢れるガレージというかロックンロール、また色々機材の発明やらギミックが最高でドラムバディという回転しながら光りを発する自作ドラムマシンを使用したり、しばしばMiss Pussy Catというマペット使いの奥様がコーラスで参加したり独特の世界観が最高です。
そして時系列的には飛び最近になりますが、牛の頭蓋骨を被った姿が衝撃的な鍵盤弾きワンマンバンドVurroがこれまた最高で、Allan ToussaintのようなニューオリンズR&Bの演奏に頭蓋骨から生えてるツノでシンバルを叩き、足ではしっかりドラムを踏み鳴らすという、かなり器用な上、演奏力も高くSNS等でもバズり人気を博しています。
2000年代に入ると、カナダのガレージパンクバンドSpaceshitsのメンバーのMark Sultan(1973-)もワンマンバンドをやり始め、同じくメンバーだったKing Khan(1977-)とガレージパンクにドゥーワップやリズムアンドブルースの要素を詰めこんだ、ワンマンバンドとギターのデュオThe King Khan & BBQ Showをスタートさせ、かなり人気を博していきます。
MarkもKing Khanもそれぞれ別ユニットを、ワンマンバンドマンのBloodshot Billと組んでいるのですが、このBloodshot Billlがなかなか面白い人でして、彼はオーセンティックなロカビリーシーン出身で曲調もロカビリーではあるのですが、よく聴くとコード進行や構成、歌い方、リズムとかが既存のロカビリーと比べると斬新で、基本的な部分をぶっ壊して進化させてるように感じるんですよね。
またガレージパンクシーンのミュージシャンとのコラボが多かったり、最近はヒップホップ的なトラック集やエキゾチカなインストアルバムをリリースしたりしてるのだけど、でもしっかりとオーセンティックなロカビリー感はあり、現在でもロカビリーイベントにも多数出演を続けるなど、私的には常にその動向が楽しみなワンマンバンドプレイヤーです。
ヨーロッパでは2000年以降、ガレージパンクシーンやロカサイコビリーのシーンで活躍するようなワンマンバンドは北米よりも断然に多くなり、King Automatic、Reverend Beat-Man(1967-)、Dead Elvis、Hipbones Slim、Bang Bang Band Girl、Trixie Trainwreck、Tequilasavate、Sheriff Perkins、Wasted Pido、Doller Bill、Berry Hole Freakなど他にも多くのワンマンバンドが活動しております。
注目すべきはKing Automatic、彼はルーパーを使いこなしながら、キーボードとギターを巧みに演奏しドラムを叩くという超絶テクの持ち主で、ワンマンバンドとは思えない音の迫力もあり、高度な技術力と演奏力のあるワンマンバンドのひとりといえます。
またReverend Beat-ManはVoodoo Rhythm Records、Dead ElvisはMonster Mash Recordsと、それぞれレコードレーベルのオーナーを勤めていることもあり、主にヨーロッパのワンマンバンドをリリースしたりシーンを盛り上げています。
そしてガレージやトラッシュブルースといったワンマンバンドは、スペイン、ポルトガルから南米大陸などのラテン語圏の範囲に渡っていくと更に多く、またトラッシュ度が増していき、しかも大抵が被り物や変装スタイルという混沌とした世界が広がっているのです。これらの地域では頻繁にワンマンバンドフェスが開催されているほどです。
スペインでは、Tumba swing、Nestter Donuts、Humberto Lobo International などが活動していますが、近年なんといっても面白いのがNestter Donuts。彼は土地柄からかフラメンコとトラッシュガレージを掛け合わせて、今までにないワンマンバンドのスタイルを作りあげており、ドラムセットもバスドラとハイハットとシンプルなのにも関わらず、とても激しく情熱的な演奏でYouTube等で見る限り、どのライブも大盛り上がりで、私的にはワンマンバンド界の注目株といえます。
南米にいくとO Lendario Chucrobillyman、The fabulous go go boy、Amazing one man band、Chuck Violence、Monstruo azul Oneman Bandなど、他にももうよくわからないくらい数のワンマンバンドが活動しています。
なかでもブラジルのグラフィックアーティストでもあるO Lendario Chucrobillymanはトラッシュブルース、ガレージ、パンクからオルタナ的なサウンドまで幅広くこなし、演奏はワンマンバンドとは思えないほど安定していて、迫力もあるうえにパフォーマンス的にも見応えがあるので、なんというか全てのステータスがバランスよく万能なワンマンバンドといった印象が個人的にはあり、間違いなく南米を代表するワンマンバンドです。あと先述したジャングルで生まれ育った説もあり、たまに類人猿的なマスクを被ったりしています。
ここまで主にHasil後のパンク世代による、ガレージパンクシーンと密接な、トラッシュガレージ、トラッシュブルースといったワンマンバンドをご紹介してきましたが、100年前からワンマンバンドが育まれてきたアメリカでは、ガレージパンクシーンとはとくに交わらずに、元々あったブルース、カントリーのスタイルから、スワンプ、サザンロックやハードロック方面へ影響を受けたブルースロックやアメリカーナと称されるようなスタイルのワンマンバンドが多く活動していて、むしろアメリカで生活する一般の人からしてみれば、こちらが主流といえるでしょう。
これらのスタイルの人達は、ガレージ勢と比べると世間からの知名度が遥かに高くて、例えばSNSのフォロワーがガレージ勢とは1〜2桁くらい多かったりする人もいます。
なかでもSeasick Steave(1951-)はブルースロックを木の箱を踏み鳴らしながら演奏するという、シンプルすぎるスタイルであるにも関わらず、世界中のビッグフェスに出演したり、フジロックにも来たこともある最も大成功したワンマンバンドプレイヤーといえるでしょう。ただし大きな会場ではサポートドラマーがついてますね。
そしてイケメン、アメリカーナワンマンバンドシンガーのShakey Graves(1987-)こちらもかなり人気があり、スタンディングでスーツケースを踏み鳴らすスタイルで、サウンドはブルースを基調にしてますが、歌い方や曲調が洒落ていて、いかにも近年のアメリカーナという感じで素晴らしいです。
他にもSteve Hill、Reighn Wolf、Low Volts、Scott H. Biram、Juzzie Smith、Molly Gene、Lone Wolfなどなど多くのミュージシャンが活動しておりますが、なかなか日本にはこの辺の音楽シーンの実情って伝わってこないので、気になった方はこれらを参考にググってみてください。
ワンマンバンドの世界には女性のプレイヤーも多く活躍していて、魅力的で素敵な方ばかりなので、ちょっと女性ワンマンバンドのご紹介しちゃいましょう。
大体ブルースをやる方が多く、アメリカでは男勝りのドスの効いた声とブルースの激しい演奏がカッコイイMolly Geneや、ベルギー出身ながらもアメリカでブルース修行を続けている上記写真が素敵なGhalia Voltなどが有名なとこでしょうか。
ヨーロッパではVoodoo Rhythm Records辺りから、トラッシュ女番長Bang Bang Band Girlや、トラッシュブルースからアメリカーナなフォークブルースまでと幅広くこなすTrixie Trainwreck、Elli Demonなどが活動しています。
南米チリでは、サーフインストギタリストのDidi Wrayが、別名義でOne Chica Gypsy Bandというワンマンバンドをしているのですが、写真みていただけるとお解りの様にヤバいです。めちゃ素敵です。
日本でもMitchy Deadさんが活動していたりと、世界中で多くの女性ワンマンバンドプレイヤーが活躍しております。
最近はスマホが世界中に普及したおかげで、バスキングしてるワンマンバンドミュージシャンが思わぬ形でSNSにアップされ、しかも超絶スキルだったりして世間を驚かせてくれるパターンもあります。
ギターの腕前、見た目もジミヘン並のLewis Floyd Henryは、足技が巧みで超小型のドラムセットで16ビートを踏みならしながら、ジミヘンやRage Ageinst The Machineとかのミクスチャーやらヒップホップやらラップもするしで、唯一無二のワンマンバンドプレイヤーといったところでしょうか。今日も何処かの街角で演奏していることでしょう。
Cam Cole(1953-)は、Farmer Footdrumを駆使し、かなりヘヴィなブルースロックをワンマンバンドとは思えない迫力ある演奏で、よくリール動画でバズってたりと近年、人気が凄いことになっています。
ということで意外と長い文章になってしまったので、ちょっと唐突ですが、ここらで終わりにしようかと思います。
ワンマンバンドについての記事の依頼を受けて、そういえばワンマンバンドの歴史、プレイヤーをまとめた記事は見た事なかったなと思い、浅い知識ではありますが書かさせていただきました。ただ音楽ライターでもないので、読みづらさや間違いもある記事だと思いますが、ワンマンバンドに興味を持って読んでくれた方の参考程度になってくれたら嬉しいです。あとよかったらワンマンバンドを演るのも、楽しくてハマるので是非トライしていただきたいですね。
では最後までお付き合いいただいたみなさま、アリガトゥ!Thank you so much !! アイラ〜ビュー❤
Johnk Wray
Johnk Wray監修”I WANNA DO ALL BY MYSELF!! ROCKIN’ ONE MAN BANDS mix tape”はこちら